保健室で顔近づけられて、『離れて』って言ったとき、すんなり離れてくれたし。
悪い人ではないと思うんだけどな......
でも、すごくモテる先輩が私に関わってくる意味は分からないし.......
あんまり深く関わらない方がよさそう......
私はそんなことを考えながら、お弁当を食べた。
放課後になった。
ホームルームも終わり、帰れる。
「蒼衣!帰ろーよー!」
私の元にかばんを持っためぐみがやってきた。
私もカバンを持ち、めぐみと教室をあとにした。
めぐみと他愛のない話をしながら廊下を歩く。
下駄箱で上履きからローファーに履き替える。
校門まであるいていると、
「あれ、真祐先輩じゃない?」
と、指を指しためぐみ。

