【完】オオカミ先輩は溺愛中






は、恥ずかしい。




「ん。俺も好き。大好き。」




に、二倍で返された。





自分で気持ちを伝えたことと先輩の返答に、恥ずかしさはマックスに到達した。





顔から火が吹き出そうだ。





「やっぱり今日、お持ち帰りしようかな。」





と、おかしそうに先輩は言っている。




内心、お持ち帰りされてもいいかなって思いながらも、そんなこと絶対本人には知られてはいけないと思った。






「あー。卒業したくねーなー。」




いつもより、ゆっくり歩く帰り道。




2人何も言わないで、立ち止まって話したりして。





ふいに先輩がそんなことを言ってきた。





「受験勉強は、大丈夫そうですか?」





「んー、ぼちぼちかな。」




先輩もこれからもっと勉強で忙しくなるんだろうな。




そしたら私が少しでも先輩の支えになれたらいいな、とひそかに思っている。





「勉強なんてしないで、蒼衣とずっと遊んでたいわ。」





そんなこと言ってくれるの、すごくうれしい。





私も先輩とずっと遊んでいたいけど。




でも、先輩は先輩の夢を追いかけてほしいし、



その夢をかなえるために頑張ってもらいたい。





それが、将来の先輩のためだ。





「私、応援してますから!先輩が希望の大学に合格するの。」





「蒼衣の応援があったらどんなとこでも行けそうだわ。」




「なんかあったら、私も力になりますから!」