まさかそこを突っ込まれるだなんて思ってなくて、恥ずかしくなってきた。
「可愛いから手伝うわ。」
「えっ!?」
結局二人で片づけることになった。
名前で呼ばなければよかったかなあ......
準備をひとりでさせちゃったのに、片付けも手伝ってもらうなんて。
本当に優しい人なんだな、て思う。
片付けを終えて、部屋に戻ってふたりで話して........
気づけばお昼前。
そろそろ帰る時間だ。
「忘れ物ないか?」
「大丈夫です!」
「まあ、忘れても学校で届けるけどな!」
荷物の確認をして、荷物を持って玄関へ。
お泊まり会、終わりか。
なんか、すごい寂しい。
二人でいた時間が楽しすぎて。
この時間が終わると思うと、嫌だな、と思ってしまう。
「蒼衣。」
「はい?」
「ちょ、まだ一緒にいたいから、家まで送ってもいい?」
少し恥ずかしそうに、先輩は言った。
私も、先輩とまだいたい。
これから会えなくなるわけじゃないのに、なぜかまだ離れたくなかった。
「は、い。」
「珍しく拒否しないってことは、蒼衣も同じ気持ちって思ってもいいんだな。」
同じ気持ちですよ。
先輩と。
まだ一緒にいたい。