【完】オオカミ先輩は溺愛中






私なんかが、先輩なんかの彼女でいいのかと、心配になる時もあるけど。



それでも私は、先輩の隣にいたい。




先輩の彼女として、先輩のそばで笑っていたい。





そう、強く思った。





「.....です。」




「ん?なに?」




「好きです.....大好きです.....先輩.....っ...」





なぜか。




ううん。




幸せすぎて、涙があふれた。




もう、好きすぎてどうしよう。




自分の気持ちを、抑えられない。




こんなにも好きで、先輩にとったら迷惑かな?




だけど、好きで好きで仕方ない。





「俺も、蒼衣が好き。蒼衣だけが好き。


溺愛してるかも。」




胸がキュウって、幸せに疼く。





先輩の声が好き。




先輩のぬくもりが好き。




先輩の優しさが好き。




先輩のちょっと意地悪なところが好き。




全部、全部、大好き。






「そろそろ、敬語やめてって。」




「んー、慣れちゃってるので....」





もう出会ってからずっと、敬語で話していたから。




慣れちゃって敬語をなくすことができない。





「じゃあ、敬語やめるか、名前で呼ぶかどっちか!」





んー......そう言われてもなあ。




ど、どうしよう。




「ま、真祐先輩.......?」




「先輩は嫌だ。せめて、くん。」




「じゃ、じゃあ.......真祐、くん......」




「よし、仕方ないから今はそれで許そう!」





そう言って再び抱きしめてくれた。