【完】オオカミ先輩は溺愛中






「今日までずーっと、敬語だったよね?」





「え、それ、は......」




「今日の分まで、たっぷりお仕置きしてあげる。」





そういうと、先輩は私を自分のほうに向けた。





そして、私の顎を持っていた手を少し下げて私の口を開けさせると、そのままキスをしてきた。





少しあいている私の口から、あたたかい何かが口の中に入ってきたのがわかった。






それが、先輩の舌だと認識するのに少しだけ、時間がかかった。






「んんっ.....」





こんなキス、初めて......






頭がくらくらする。



体の力が抜ける。





どうしようもできなくて、ただただ先輩の流れにのまれる。







「ずっと言わなかったんだけどさ、今日の蒼衣可愛すぎて、俺もうどうにかなりそう。」







そう、先輩ですら顔を赤らめて言うものだから。





私の心臓は爆発寸前で。




顔からは火が出そうだし。






「手出さないって決めてたけど、我慢の限界だわ。」




そういうと、先輩は私を静かにベッドに押し倒した。