【完】オオカミ先輩は溺愛中






なんとなくだけど、気まずい空気が流れている気がする。




いつもは、私が気まずくなってもいつも通りの先輩が空気を変えてくれるんだけど.....





なんでだろう。





先輩からの言葉が、いつもより少ない気がする。






「蒼衣。」




「は、はい!」




「こっちきて?」




先輩が、どんな表情をしているのかはわからない。





私は、ゆっくり先輩のところに向かった。






先輩の足のあいだに座らされ、後ろから抱きしめられている状態。






首元に、先輩の息がかかるのがわかる。




「そういえばさ、いつになったら敬語じゃなくなるのかな?」





と、後ろから意地悪な声。






.......先輩が、オオカミ先輩になったときの声だ。






「結構前に、敬語はなし、俺のことは名前で呼ぶことって言わなかったっけ?」





ま、まずい。





完全にスイッチが入ってしまったようだ。





「敬語使ったら、お仕置き、だよね?」





「えと.....」





「忘れた、なんて言わせない。」





「んっ.....」






後ろから、私の顎を持ち自分のほうにむけると、そのまま私の唇を奪った。