私の質問にそんな答えを返す先輩。
なんか、先輩は何をしても似合う気がする。
こうやってご飯の買い出しをしている姿とか、
きっと料理をしている姿も、家事をしている姿も、仕事をしている姿も。
見たことない姿を想像しても、とても似合う先輩のす姿が想像できる。
「蒼衣は?する?」
「よく、お母さんの手伝いをしたりしてます。」
お母さんと一緒にご飯を作るのが好きだったりする。
「じゃあ、いいお嫁さんになるな。俺の。」
「なっ!?///」
そういって、意地悪そうに笑う先輩。
先輩はいつだって不意打ちだ。
心の準備無しに、照れることを言う。
「蒼衣!そこの玉ねぎとって!」
私はひとりドキドキしているのに、先輩はいつも通りだ。
先輩は、ドキドキとかしないのかな?
いつも私ばかりドキドキしている気がする。
そう思ったらなんだかモヤッとした。
材料を買い終わり、スーパーを出た。

