「まだまだ先なのにさ、そんな事考えて弱気になって、情けないよなぁ。」
「そんなこと、ないです......っ」
そこまで私のこと、考えてくれてたなんて。
私、想像もしてなかった。
こんなに先輩が思ってくれてたなんて。
「迷惑、かけたくなくて。蒼衣に話したら、離れ離れになるっていう事実を認めなくちゃいけなくなる。そう思ったら話せなくて。ごめんな。」
私は必死に首を横にふった。
先輩が謝ることなんて、なにひとつもない。
将来のために、遠い大学いくことも。
そのことを私に話し出せなかったことも。
先輩が謝ることは、何もない。
「距離は離れても、心は離れません。」
「蒼衣.......」
「寂しくなったら、電話があります。メールもあります。私がすぐに先輩に会いに行きます。」
だから、きっと大丈夫。
先輩が大学に行っても。
別れるわけじゃない。
この関係が終わるわけじゃないんだもん。

