【完】オオカミ先輩は溺愛中






私だって、今までずっと先輩と一緒にいて先輩のことを見てきた。




だから、先輩の変化だって分かる。





元気ないな、とか。




「先輩。」




「ん?」





「何かあったんですか?」





そう、先輩に尋ねる。




「何にもないよ?」




と、先輩は答えをはぐらかす。





「私じゃ、力不足ですか?」





「え?」





「私じゃ、先輩の力にはなれないんですか?」





私に話してくれないのは、私じゃ先輩のためになんにもしてあげられないって、思われてるから?





私に話したところで、解決しないから?






そう思えてきて、不安。





「そっか.......」




先輩はそうつぶやくと、私の頭の上に手を置いた。