「大丈夫!ね??」
「うぅーー......」
先輩に弱い私。
先輩にそう言われると断ることができなくなってしまう。
ガツンと言えたらいいんだけど、なかなかできない性格で。
重い足取りで入り口に向かう。
「.....やっぱ怖いです.......」
真っ暗な中。
いつ何がでるか分からないお化け屋敷。
心臓がどきどきとうるさい。
「出たら、蒼衣のお願い何でも聞くから。」
と、隣から先輩の声。
「なんでも......?」
「うん。俺らのお化け屋敷のために頑張ってくれてるから。」
ポンと、頭に置かれた手。

