【完】オオカミ先輩は溺愛中






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な、なんでーーー!




何でこんなことになってるの!






「本当に、本当に無理です!!」





「大丈夫!昨日も平気だったでしょ!」






「昨日で怖さは思い知りましたから!!」





私たちが言い合いをしている場所。





そこは、先輩のクラスが出しているお化け屋敷の前。





そう。





私は再びお化け屋敷に入れられようとしているのだ。






二日間で行われる文化祭。





先輩たちのクラスは、一日目と二日目でお化け屋敷をリニューアル。






昨日と違うお化け屋敷を味わって欲しい、というのが先輩の言い分らしい。






でも!!





私は昨日ひどい目に遭ってる!!





今日もあんな怖いお化け屋敷に入るだなんて、考えられないっ!