そして。 「はい、おつかれさまでした!」 やっとの思いで出口にたどり着けた。 お、終わった......! 私、頑張った! 頑張ったよね?? 最後まで歩けたよ!! 「お、終わ゙りまじだね......」 「声、大丈夫かよ。」 お化け屋敷で、何度も何度も大声を上げて叫んでいた。 そのせいか、声はガラガラだ。 「蒼衣。」 「は、はいっ??」 「不謹慎なこと言ってもいいか?」 ふ、不謹慎なこと.....?? な、なんだろう。 とりあえず私はうなずいた。 すると先輩は、私の耳元に口を寄せ囁いた。