む、無意識だった......



まさか、真祐先輩の名前が聞こえて、気になってたわけないよね......?


そんなわけないよね.....?




き、きっと、今までこうやって誰かの口から真祐先輩の名前が出たところを聞いたことがなかったから、



本当にモテる人として、この学校の人たちが知ってるんだな、って思っただけ。




「まさか~、真祐先輩となんかあった?」



「え?な、ななな、なんで!?」



「えー、だって真祐先輩のこと女の子たちが話してるからさ?」




す、鋭すぎるよ......



「ぜ、全然違うーーー!!」



「その慌て方、怪しいんだけど。」



ジーッと私のことをみるめぐみ。



パッとめぐみから目を離す。



「ほ、ほんとに!ほんとに違う!」



「ふーん......」



めぐみは疑いの目を向けながらも、お弁当を食べ始めた。



よ、よかった........のか......??