5時間目をさぼり、私たちは教室に戻った。





そのまま6時間目を終え、放課後。





「蒼衣頑張ってね!!」




「うんっ!」





めぐみに元気をもらって、私は真祐先輩の教室へと向かおうとした。





教室を出て、廊下を歩く。





「蒼衣。」




「よ、陽太......」




後ろから陽太の声が聞こえた。




後ろを振り返る。





私のところに歩いてきた陽太。




「あいつのとこに行くの?」




「えと.......うん......」




「行くなよ、蒼衣。」





そんな......




そんな切ない顔しないで.......




そんな、今にも泣きそうな顔。