【完】オオカミ先輩は溺愛中







「蒼衣。恋しちゃいけない人なんて、この世にいないんだよ?」




「めぐみ.......」




「世間の反感をかうかもしれない。



世界中の全員が反対するかもしれない。




それでも、恋は仕方がないことなの。




恋しちゃいけないなんて、そんなのないんだよ。」





めぐみの言葉が、心の中にスーッと入っていく。






「まっすぐ、その人を思えばいいの。」




まっすぐ。



真祐先輩を......





「私、これから真祐先輩とどんな顔して会えばいいか分からない......」





先輩への思いが恋だと分かって。




でも、先輩の過去を聞いてどうしたらいいのか分からなくて。






どんな顔をしたらいいの?




これから、どうしたらいいの?






「でも、過去は過去。って、私は思うけどな.......」




過去......





「誰にだって、忘れたいかことか、黒歴史とかあるでしょ?



真祐先輩の過去が、そんな過去だったとしても、今はどうか分からないよ?」