ああやって、すぐ人をドキドキさせることができて。



私、これからも先輩といたら、いつか心臓壊れてしまう気がする。



で、でも、めぐみ曰くモテるって言ってたし......



こんな何の変哲もない私ひとりだけ相手にするなんてこと、ないよね......?



きっと気まぐれな人なんだなあ......



なんて、のんきにそんなことを思っていた。



ベッドで目を閉じながら、再びウトウトしはじめる。



これからも仲良く、って、先輩は言ってたけど、たぶんこれ以上のことはないんだろう。



「.......zzz」



私はそのまま夢の世界へ入っていった。






まさか、この“事件”をきっかけに仲良くなった先輩に、


これから振り回されるなんて



このときはまだ、思ってもいなかったのです。