【完】オオカミ先輩は溺愛中





「如月さんが俺の気持ちに応えられないのって、相沢真祐のせい?」





ま、真祐先輩......?




「そ、そういうわけじゃ.......」




別に、真祐先輩のせいとかじゃないんだけど.......





な、なんで真祐先輩が......??





「でも、仲いいよね?今日も朝一緒に来てたでしょ。」





「み、見てたの.....??」





女の子に囲まれていたし、




私が真祐先輩と教室に来たところなんて知らないと思ってたのに。





真祐先輩とは廊下でわかれてるし。






「如月さんのこと、案外見てるって言ったでしょ。」





い、言ってたけど.......





「如月さん、相沢真祐が好きなの?」




「え!?」





な、なんで大森くんがそんなこと.....??




私は、真祐先輩のことは好きじゃない........と、思う。





たぶん.......好きじゃない。





あー......なんか、はっきりしない自分が嫌だ。






「どうなの。」





「え、と.......好きじゃないよ.....?」




「ふーん......」





大森くんは、疑いの目を私に向けていた。