大森くんの周りにはたくさん女の子がいるし、
きっと、休み時間のたびに女の子たちは集まるだろうし。
あの中に行って大森くんに声をかけるなんてこと、できないし......
きっとまた、チャンスあるよね。
めぐみと話をしているとチャイムが鳴り、学校が始まった。
□■□■
お昼休み。
大森くんの机を見ると、姿が見えない。
あ、あれ......?
いつの間に、どこ行ったんだろう?
「ちょっと、大森くんのこと探してくる!」
「りょうかーい!頑張ってねー!」
私は教室から出た。
もしかしたら今、ひとりかもしれない。
大森くんがひとりなら、今がチャンス.....!
私は学校中を歩き回って、大森を捜した。
しかし、どこにも姿は見あたらなくて。
おかしいなぁ......
「大森くん、どこ行っちゃったんだろ.....」
「俺のこと、探してたの?」
「わっ!!」
後ろからいきなり声が聞こえた。

