教室では、昨日同様、大森くんの席にたくさんの女の子の姿。
な、なんかもう.......
すごい、と言う感情しか出てこない。
悔しそうにその光景を見ているクラスの男子。
きっともう、誰も大森くんのことを悪く言える人はいないと思う。
自分の仕事を大森くんに頼むことも、
大森くんのことを地味だとからかうことも。
できる人はいないと思う。
「蒼衣!おはよー!」
「めぐみ!おはよ!」
めぐみも教室にやってきて、私たちは同じ机に集まった。
「相変わらずだね。」
「うんー。」
めぐみも、大森くんのことを見ていた。
「でもまさか、大森が蒼衣のことをね.....」
「びっくりだよね......」
今でも夢なんじゃないかって思うもん。
好きな気持ちを持ってくれてることは嬉しいんだけどね。
いつ、気持ちを伝えよう......