「でも、そこまでしてまで、俺は如月さんのことを思ってる。
それだけは、分かってて。」
「う、うん......」
「答えは、如月さんの気持ちが固まったら聞くから。
いい答えでも、期待してなかった答えでも、な。」
大森くんは、私に、逃げ道を作ってくれた。
『期待してなかった答えでもな。』
私がもし、大森を好きじゃないって答えを出したときでも、
大森くんにしっかり答えを言えるように。
逃げ道をくれた。
「帰るか!送ってく。家、どこ。」
「えと、あっち。」
「逆方向来ちまったな(笑)俺もそっちだし、一緒に帰ろ。」
「うん.....」

