よ、よかった......
「これも何かの縁だしさ、これからと仲良くしてよ、蒼衣ちゃん?」
と、手を差し出した先輩。
こ、これからも......?
ということは、私はこれからも、こうやって先輩にドキドキさせられる可能性があるってこと.......??
それはちょっと困る......
だけど、はっきり嫌だ、って言えないし......
「あ、嫌、だったらいいよ?」
しょぼんとする先輩。
「え、あ、いや、こちらこそ!」
そんな顔反則です......
そんな子犬みたいな顔されたら、断れないじゃないですか.....
私は差し出された手を握った。
「ありがと!じゃあ、“またね”??」
と、私の頭に手を置いて、頭をなでてから保健室を出ていった。
「はぁぁぁ......」
なんか、疲れた......
ずっとドキドキしっぱなしだった。

