【完】オオカミ先輩は溺愛中






だって、何で私なの?




今までしゃべったことないのに。




関わり持ったことないのに。




「なんで、って顔してるな。」





「そ、それはそうだよ......」




分からないもん。




大森くんは、無言で再び歩き出した。





え......



これ以上何もないの??




これで終わり?




そんな疑問を胸に、大森に着いていく。




近くにあった広場。




そこにちょこんと置いてあるベンチに腰をかけた。





「鈍感な如月さんのために、全部話してあげる。」




「あ、ありがと......」




鈍感なんだ、私......