先輩にそんなことを言われ、自然に先輩の唇に目がいった。
私.......この唇と......
ボンと、昨日のことが蘇る。
「今、昨日のキスのこと、思い出したでしょ。」
「え、い、いや......」
「蒼衣、わかりやすいね。」
もー!
私、先輩の流れにのせられてる!
これじゃあ、保健室にきた意味なくなっちゃう......
余計に悪化しちゃうよお......
「あ、あの......近いので、離れて.......くださぃ.......」
もう、限界......
心臓が持たない......
「蒼衣は、男に慣れてない?」
「は、はい......」
もう、素直になるしかない。
「そっかー。」
そう言うと、私から離れてくれた先輩。

