「ずっと、俺の側に置いておきたいくらいだよ。」
「え.......?」
「俺のそばにいたら、俺がすぐ、蒼衣ちゃんのこと守れるでしょ?」
そんな甘いせりふ......
どう考えたら出てくるんですか。
「なんか、小動物みたいだね。」
私に微笑みかけながら、先輩は言う。
「小さくて、可愛くて、動きがちょこちょこしてる。」
「そ、そうですか?」
「ふっ、蒼衣ちゃんが小動物なら、俺は飼い主かな?」
ニヤッと、真祐先輩は笑った。
意地悪そうな顔。
よからぬことを企んでいそうな。
「ご主人様の言うことは、絶対だよ?」
「え、あ.....うぅ......」
「あはは!照れちゃって、かわいー!」
真祐先輩は、本当にからかうのが好きみたい。
私、からかわれてばっかりな気がする。