「今日は家まで送っていくわ。」
「え......それは、悪......」
「返事は?」
断ろうとしたところを遮られてしまう。
家まで送ってもらうだなんて、申しわけなさすぎるよ......
さっきのことだって、私の不注意から始まったことだし.....
「俺の言うこと、聞けるよね?」
「.......はい。」
私って、とことん押しに弱いな、と思う。
すぐ頷いてしまうし。
私は結局、先輩に家まで送ってもらうことになった。
「本当に、ごめんなさい......」
「謝らないの!もう、怖い思いしてほしくないからさ。」
「先輩......」
優しすぎます。
先輩の優しさに感激する。

