【完】オオカミ先輩は溺愛中






「あ、えと.......これは.......」




気まずいながらも、私はさっきあったことを話した。





すると、




「蒼衣ちゃん......」




私を正面から抱きしめた先輩。




「ごめんね......」




「え、せ、先輩!?」




何で先輩が謝るの?




何で先輩がそんなに切なそうなの......?




先輩はなにも悪くないのに。






「俺が、助けたかった。」




「先輩。」




「俺が.......蒼衣を守りたかった。」





その言葉だけで嬉しいのに。




そう思ってくれてるだけで嬉しいのに。