【完】オオカミ先輩は溺愛中






私にはさっぱりわからない。




「蒼衣、鈍感だもんね。」




「そ、そんなことないよ!」




「真祐先輩も、はっきりしちゃえばいいのに。」





めぐみはさっきから何を言ってるのだろうか。




私の頭の中にははてなマークがたくさん並んでいた。





「どっちも厄介ね......ま、頑張りなさい。」




私の肩に手を押いためぐみ。




「う、うん......」




一応頷いてみたものの、




何を頑張ればいいのー!?





□■□■





放課後。




めぐみはどうしても急ぎの用事があると、ホームルームが終わり、すぐ帰ってしまった。





のんびり帰りの準備をして、鞄を肩に掛ける。