【完】オオカミ先輩は溺愛中






そのまま、同じリズムで私の頭をポンポン叩く。



それがとても心地よくて。



どんどん意識が薄れてくる。



寝ちゃだめだって、心の中では思ってる。




もしかしたら誰か入ってくるかもしれないし、先輩の肩が疲れると思うし。




でも、私は眠気に勝つことができなかった。




「おやすみ、蒼衣。」



遠くで、そんな声が聞こえた。




□■□■




「......ん......蒼衣ちゃん。」



「んっ......」



「起きた?」



「あ、私、寝て......ごめんなさい。」



「ううん、大丈夫だよ?」




先輩は優しくほほえんだ。




「もうすぐ授業終わるから。」




私、結構寝ちゃってたんだ......