【完】オオカミ先輩は溺愛中







「蒼衣ちゃんは、調子に乗ってなんてないよ?


俺が勝手に蒼衣ちゃんのそばにいるんだから。」




「あー!もう、うるさい!


わかったわよ!もういい!



あんたみたいな男、こっちから願い下げよ!!」




結局、マイ先輩がそう言った。




何もかも、投げ捨てるように。




そして、教室を出ていこうとした。



「おい。」



そんなマイ先輩を真祐先輩が呼び止める。




「まさか、それだけで帰るつもり?」



「なによ!」



「蒼衣ちゃんに謝れよ。もう二度と、関わりませんて。」




「はぁ.......」



マイ先輩は大きくため息をつくと、




「もうあなたとは関わりません。どうもすみませんでした!」




と、半分投げやりな感じでそう言い、教室から出ていった。