【完】オオカミ先輩は溺愛中






ずっと、下を向いたままだ。




「蒼衣ちゃんが教室にきて、マイとどっか行ったからつけてみれば。」




つけて、来てたんだ.......



てことは、聞いてた?




私と、マイ先輩のやりとりを.....




「俺とマイがキスしたとか、もうすぐ付き合うとか、俺が蒼衣ちゃんを遊びだとか。


よくそんな嘘がぺらぺら口から出てくるね。」





「....」




「何とか言ったらどうなの?」




しかし、マイ先輩は何も言わない。




険悪な空気が流れてる。



不機嫌な先輩。


何も言わないマイ先輩。




私はただ、見ていることしかできない。





「全部、マイのせいだったんだ?


蒼衣ちゃんが俺を避けてたのも、連絡が返ってこなかったのも、全部。」




「.......っ.....」




「よくも傷つけてくれたね、蒼衣ちゃんのこと。」




「......ぃ....」



「なに?何か言う気になった?」



「うるさい!」




マイ先輩は声を上げた。