【完】オオカミ先輩は溺愛中






「おはよー!......大丈夫?」



私の机にめぐみがやってきた。



「あ、おはよー。」



「蒼衣、寝てないでしょ。」



「.......分かります?」



だ、だって、目を瞑ってもあの時の光景が蘇ってくるし、



胸はドキドキするし。


どうしても眠りにつけなかったんだもん。



私だって、寝たくなくて寝てないんじゃないし......



「一時間目、保健室行けば?顔色も悪いし。」



「うんー、じゃあそうする。」



私は、朝のホームルームを受け、そのまま保健室に向かった。



なんとか自分の足を動かし、保健室についた。



「失礼しまーす。」



保健室の扉を開けてみると、保健の先生はいなかった。


あれ....どこ行ったんだろ.....