【完】オオカミ先輩は溺愛中





「蒼衣!帰ろ!」


「うん。」


放課後。


カバンを持ち、めぐみと一緒に下駄箱に向かった。



「もー、元気出してよー。」


「うんー。」


「もう、あれは事故だって思えば気が楽なんじゃない?」



事故、か.....


確かに間違ってない。



あれは、事故。



だから、あの時のキスはファースト気すには入らない......?



「分かったよー。」


そうすることにしよ。


あれは事故。



だから、私のファーストキスはまだ奪われてなくて。



たから、こんなに悩む必要はない。



私はそう言い聞かせた。



途中までめぐみと帰った。