「元気だしてよー.....」
めぐみは、机に伏せている私の頭を優しくなでてくれた。
ごめんね、めぐみ。
私がまいた種なのに。
「別に、マイ先輩だっけ?その人との約束なんて、いいんじゃない?」
「そ、それはダメだよ......」
約束しちゃったし。
わざわざ私に協力を頼みにきてくれたんだし。
ちゃんと、約束は守らなきゃ。
「でもさ、無視って言うのは協力するとかの前に、ダメだと思うよ?」
「うーん.....」
確かに、めぐみのいってることは間違ってない。
人を無視するなんて、人間として、最低なことだと思う。
でも、もしマイ先輩がそれを私に望んでいるのなら。
それに答えてあげたい、って。
そう思えてしまったから。
「話したり、連絡取ったり。そのくらいしてもいいんじゃないの?」
「いいのかなぁ......」
真祐先輩を無視して心が痛んでるのも、
真祐先輩と話したいって思ってるのも事実だ。