返事をするのも億劫でそう一言漏らすと、

「は?」とその綺麗な顔からは想像出来ないドスの効いた声が、あたしの鼓膜を揺らした。



「なに?ってアンタまだ呼び出された理由分かってないの?毎日、毎日呼び出してるのに?」



どうやら感に触ったみたいだ。


てか、毎日毎日呼び出してること気づいてるんだ。


ならやめてほしい、切実に。



「いい加減にしろよ、毎日毎日。

真尋(まひろ)くんに近づくなってんのに」



“真尋くん“という言葉に思わずため息が出そうになる。



「……昨日も一緒に帰ったみたいだし」


「……は?」