『…そんなの、答え決まってるよ』


「え…?」




いったい、何十回、君を見てきたと思ってるの?


何度も…何度も諦めかけたこの気持ち。


届け届けと願ったけど…


届くはずない一方通行だと思っていた恋が…


今、やっと…




『俺で…いいんだね?』


「あたりまえや…
梭冴くんじゃないと嫌や。」



『はは、俺も麗香ちゃんじゃなきゃ嫌ですよ。』



「…アホ」





恥ずかしそうに横を見る麗香ちゃん。


か、かわいい…!


この顔、今、俺の独り占めだよね!?


てかこの先、いっぱい麗香ちゃんの顔が一番近くで見られるのか!?


…やばい。


今、すっごい嬉しい…




『大好き!』




ぎゅっと強く麗香ちゃんを抱きしめた。





「あ、アホ!
大好きは…まだ早いわ!」


『えー?』


「…大好きは、まだや。
もうちょっと待って」





はは、俺の彼女は可愛すぎます。


大好きって言葉、早く聞きたいな。


いつまででも待ってるからさ。