家に帰ってきたら、案の定雨が降ってきた。


よかった持って帰ってきてて…


ベッドに寝転んで、ジーっとカメラを見つめてみる。


どんな人のカメラなのかな。


タグつけてたし、なんだか几帳面で真面目そうな人な気がするなあ。


そんなことを思ってたら、手が滑って電源ボタンが入ってしまった。


「あ、やば…」


パッと映し出されたのは、私と同じ制服を着たとても綺麗に笑う女の子だった。


「綺麗な子…」

と、思わず言ってしまうほど。


胸元についているバッジが緑色なことから、私と同じ、1年生であることが分かった。