茶色くて柔らかそうな綺麗な髪。
スッと通った鼻。
少し切れ目の茶色がかった瞳。
180センチはありそうな高い身長。
わあ…すごいイケメン…
「なんか用?」
と、そのイケメンさんに話しかけられて、自分が見つめてしまっていたことに初めて気がついた。
「あ…あの、お聞きしたいことがあって…。
昨日、花壇の側でカメラを拾って…タグを見たら『K・S』と書いてあったので…もしかしたら沢村くんのものじゃないかって、小原先生からお聞きして…。」
「あーそれ、俺のだ。昨日忘れて帰ってて、夜気づいて学校帰ったら見たらなかったから焦ったよ。持って帰ってくれてたんだろ?雨降ってたし、マジ助かった。ありがと。」
「あ、いえ…。」
そう言って、カメラを渡す。
カメラを受け取った沢村くんは、とても安心したように、カメラを見ていた。
そんな沢村くんを見て、見つけてよかったな、と思った。

