「どうしたんだ?溜め息なんかついて…」 隣の席のリョウ君が話しかけてきた。 「ちょっと…ね」 ベルが鳴った。 「ナリカありがとう…」 「うん。気にしないで」 ナリカが急いで席につきにいった。 次は数学かあ。 退屈だな… 「お前、今日機嫌悪いな…」 「どうして?」 「ずっと見てたら分かるよ」 なんとなく照れてしまった。