【短】セント・ミステイク

クラスメイトがたくさんいるこの場じゃ恥ずかしいので、放課後残って貰おうかと必死に考えをまとめていると、蜂谷は笑顔のままそれだけ言って自席に戻って行ってしまった。


な……何今の。


もしかして今のって、“バレンタインにチョコレート渡す相手のいない哀れな女子高生を笑ってやろう♪プッ♪”って事!?


「………ふざけんな、蜂谷ぁぁあぁあぁっ!!」


こっちはアンタにどうやってチョコ渡して告白するか悩みまくってるのに、朝から何やってんだテメェはーーーーっ!!


「小、小町落ちついて!」


「はぁ~なぁ~せぇ~~~~っ!!」