こんにちは。最後までお付き合いくださり本当にありがとうございます。


義理のきょうだいの密かな夜。
こういう話を書いたのは初めてで、こんなに重い雰囲気のままENDにしたのも初めてです…

あえて短く、曖昧に、救いが見えないように書きました。
兄は朝が来れば、恋人の元へ帰っていくでしょう。妹の智咲は、もう転がり込んでこないでねと笑いながらそれを見送る。夜の涙は、布団と一緒に畳み込んで。

希望はきっとないかもしれない。
智咲がどんな想いを抱いていようと、彼にとって智咲はずっと可愛い妹で、これから先も、それは変わらない。

それでも繋がりは切れないし、どこにいても誰といても、共に在る。家族とはきっとそういうもの。
ひとつの愛の終着として、それはそれで、いいと思うのです。



とはいえふたりとも、それぞれに幸せになってほしいなあというのが親心です…
ふたりの未来にどうかたくさんの幸せがありますように。


読んでくださったあなたへ、最大級の感謝を込めて。

2016/02/16 水瀬由仁 拝