嘘もまことも、この涙ものレビュー一覧
5.0
静かで 深くて 暗くて 深海のような、夜。 互いに背を向け合っておやすみの時間。 目が覚めたって朝は来ない。 それでいい。あなたは一生、知らなくていいのだ。 * たった三頁の物語の中に切なさと憎らしさと、抑えきれない愛しさが凝縮されていました。泣き喚いて訴えているわけではないのに確実に胸の奥に浸透してくる叫び。この短い世界でこんなにもふたりの物語を深く紡げる由仁さんの文章がほんとうに好きです。後書きに書かれていた「ひとつの愛の終着」という言葉に何度も頷いてしまいました。 どうかいつか、ふたりがそれぞれの幸せを捕まえて朝を迎える日がきますように。胸に響く素敵なお話ありがとうございました。ぜひ、御一読を。
静かで 深くて 暗くて
深海のような、夜。
互いに背を向け合っておやすみの時間。
目が覚めたって朝は来ない。
それでいい。あなたは一生、知らなくていいのだ。
*
たった三頁の物語の中に切なさと憎らしさと、抑えきれない愛しさが凝縮されていました。泣き喚いて訴えているわけではないのに確実に胸の奥に浸透してくる叫び。この短い世界でこんなにもふたりの物語を深く紡げる由仁さんの文章がほんとうに好きです。後書きに書かれていた「ひとつの愛の終着」という言葉に何度も頷いてしまいました。
どうかいつか、ふたりがそれぞれの幸せを捕まえて朝を迎える日がきますように。胸に響く素敵なお話ありがとうございました。ぜひ、御一読を。
短い中に複雑な感情が揺れてて良かったです。 決して明るい話しではないけど、何処か救いはあるように思えます。 複雑な感情を上手く描いてます。 読んで下さい。
短い中に複雑な感情が揺れてて良かったです。
決して明るい話しではないけど、何処か救いはあるように思えます。
複雑な感情を上手く描いてます。
読んで下さい。
彼女と喧嘩したって言って、また
私の家にやってくる
血も繋がっていないのに
狭い布団の中に入ってきて
『たまにはキョーダイ水入らず、な』なんて
彼の言葉に、
たまに、無性に泣きたくなる。
***
たった三ページの中にぎゅっと切なさが押し込められていて、どうしようもないやりきれなさを感じました。
彼と兄弟にならなければ。もしも、この気持ちを知らないうちに出会っていたら。そう思う彼女の幸せを願わずにはいられません。
とても素敵な短編です。ぜひ、ご一読を。