ソルト



メールを受信しただけなのに、速まる鼓動を無視することは出来なかった。



『今日の夜、花火大会があるんだ。一緒に行かない?』

慌てて返信をしてからすぐに携帯を閉じる。


「おかあさーん」

「なぁにー?」

「去年の浴衣まだあるー?」