「はい、これ」 ペットボトルとともにビーチサンダルを渡され、ありがとう、と言いながら履き替える。 ワンピースにサンダル。 自分が滑稽に見えて苦笑いを漏らした。 「三好さんもあそこの商店街の祭りに来てたの?」 「…うん、家近いから」 「そうなんだ。ここって学校から三駅くらいだから、結構知り合いに会ったよ」 「そうなんだ…あ、じゃあごめんなさい」 「ん?」 「友達とまわってる途中だったよね」 「いや、あいつらは今カラオケ行ってるだろうから、大丈夫」 「…そっか」