ソルト


それから5分経つのは長かった。


商店街に入っていく人達はみんな楽しそうだった。


7時30分になってようやくきたのはメールだった。


『ごめん。芽莉が倒れたから、今日行けない。本当にごめん。』


なんとなく嫌な予感はしていたけど、悲しくなって俯く。

背伸びしたヒールは目的を見失ってしまった。


『大丈夫だよ!それより、芽莉さんの面倒ちゃんと見てあげてね!』


それだけ打つと遠回りして帰ることにした。