「橘花!芭音!」 話す機会が増えてから和樹は芭音を名前で呼ぶようになった。 自分の友だち同士が仲良くなるのは、嬉しいことだ。 「かなり評判いいから2人も後で来てね」 「うん!」 「うちらの屋台も、もいっかい夏祭りの雰囲気楽しめるから、ぜひきてね」 「…うん」 先日のことを思い出してか知らないけれど 和樹は苦笑した。