「ふぁ~あ、んん?」

目を覚ますと

私が寝ているベッドのはしに

ルシフが、気持ち良さそうに寝ていた。

(ゆずってくれたんだ・・・。)

ルシフの優しさに、胸が温かくなってきた。

「そーだ!ご飯作ろう!!」

お礼にと思い、キッチンへ向かう。

これでも、料理には自信がある方だ。

「えぇ~と・・・?冷蔵庫の中には……」

材料は、昨日買ってきたはずだ

ったのだが、

「あれ???」

冷蔵庫の中身は

見事に空っぽだった。

「また、やっちゃったかも・・・。」

ラズリは、睡眠無意識食事症(すいみんむいしきしょくじしょう)

と言う病気にかかっており

寝ている間に、無意識に食べ物を探し

食べてしまう。

(おかげで、2キロも太ったわ〜・・・。)

「仕方ない、買い出しからはじめるか!」

ラズリは、ルシフを起こさないように

こっそり家を出た。