「あんたなんて、生まれなかったら良かったのに!!」

2人の母親

ジュリアが、かんしゃくを起こして

リベアをぶった。

「いっ…!おっ、お母様やめっ!!うぅっ!」

トガドカと

リベアを痛めつけるジュリアを

メイド達は、悲しい事に

我慢して見ている事しか出来なかった。

反抗すれば、殺されるからだ。

(誰も、助けてくれないのね……。でも、仕方ないわ、皆自分が一番可愛いのだから。今は、何もしないであげる、“今は”ね。)

その時、誰も気づかなかった。

リベアの片目が

赤く光っていたと言う事に……。