しばらくして、姉さんは来た。 今までの打掛ではなく、桃色の小袖に身をまとっていた。 紅も、おしろいも、香木もつけていないけど 姐さんはとても綺麗だった。 「朝陽。それじゃ、元気でね。」 姐さんはもう花魁言葉を使ってはいなかった。