「去年ね!私、バスケしたんだけど……一緒にどう!?」 「私、運動できないし……」 「なーに言ってんのっ!いっつも安井と走り回ってるじゃん!」 2分くらい歩いて着いた目の前の自販機に愛梨ちゃんはお金を入れながらそう言った。 「愛梨ちゃんが、そう言うなら……」 「よし!」 「その代わり、補欠ね!」 私が強気でそう言うと、愛梨ちゃんは「わかったよ」と苦笑しながら自販機から落ちてきたオレンジジュースを手に取った。