「安井と仲いいのに、そういうのは知らねぇんだな」 先生がポツリ呟いた言葉に、私の胸がズキッと傷んだ。 「まぁ、今日のところは許してやる。イタズラは、ほどほどにな」 先生は、「お前らも、もう帰れ」と言って生徒指導室を出ていった。 「イタズラは、ほどほどに……ねぇ」 若葉は「ふぅ」とため息をついてそう言った。